ロックとSFとアートを掛け合わせたアクションゲームThe Artful Escape 評価レビュー

さえない主人公が偉大なるアーティストの孫で、周囲の人から期待されているようで期待されていないもどかしさから、ストーリーの中盤から出会う奇妙な生物と人物に連れられ異世界に向かう。

道中にギターを片手にギミックを解いたり、巨大な宇宙人?のようなクリーチャーと音楽のセッションをし、自分に取り巻いている邪念を取り払い本当の自分を探すための旅でもある。

このゲーム簡単に一言で表すと

SF×アート×音楽ゲーです

ストーリーを追っていくにつれて主人公に共感してしまいどこか自分も

こんな人生じゃなかったら…と想像させてくれました。

ゲームとしてではなく、自分とは何かを教えてくれるゲームではないのでしょうか。

2021年9月のxbox game passの配信タイトルとなっています。

The Artful Escape概要

プラットフォーム:iOS、 Microsoft Windows、 Linux、 Mac OS、 Xbox Series X/S、 Xbox One

リリース日:steam、マイクロソフト共に2021年9月9日

日本語字幕あり、音声はすべて英語です。

価格

steam版→2150円

マイクロソフトストア→2350円

彼の初パフォーマンスの前夜、フランシス・ヴェンデッティは、今は亡きフォークの巨匠の遺産と、そして彼自身のイマジネーション…

The Artful Escapeに対してのみんなの反応や評価

steamの評価:非常に好評

steamの評価やプレイしたユーザーもほとんどが好評みたいですね!

The Artful Escapeのここがめっちゃイイ!

主人公に感情移入してしまう

おもしろいステージ

総じてこれ2ふたつしかないけど、これがまた濃いです!濃密なぐらいこれが良い!

さえない主人公が自信に満ちるまでの成長を見る

ストーリー序盤からくよくよしている主人公とは裏腹に、出てくる登場人物が賑やかでなにもかにもが

ぶっ飛んでる!

道中出会う方たちに

スゴイ!
才能あるよ!

とか言われまくるからそりゃ自信に満ちますよ!!

異世界ではスター的な存在の主人公だが、現実世界では平凡な男性がそんなにべた褒めされたら誰だって「俺ってすごいんじゃね?」って思ってしまいますよね…

 

異世界らしい摩訶不思議な世界観

宇宙と言っていいのかよくわからないので異世界としますが、本当に不思議なオブジェと生物でステージ中にどんな物が出たきたりするのが全く想像できない。背景が動いたり様々なギミックでプレイヤーを楽しませてくれます。

なので見ていても単調な背景だなーって思わなくて飽きづらいんですよね

 

The Artful Escapeの残念な点

ストーリー、背景、音楽といったゲームにはとても大切な要素はとても素晴らしいのですが、おすすめできない点がいくつか見られました。一番残念なのはジャンルにも書いてあるとおり

アクションしてないと楽しめないんですよ。

 

 

ゲームオーバーという概念が無い

世間は絶賛しておりますが、私個人はあまり楽しさを感じられませんでした。着目する点はそれぞれだと思いますが、

アクション要素がほとんど無いのが残念でならない。

穴に落っこちたりしたらステージの最初からスタートではなく、落ちた穴の手前の床の上からスタートするなんとも生優しい難易度

このゲームには

アクション<<<<<<ストーリー

の配分で楽しめるようになっているのががっかりでした。

 

誰でも簡単にボスと音楽セッションが楽しめる!

ステージ後半にボス的な宇宙人が居て、そこで主人公と音楽セッションして大体ステージクリアとなります。

 

その音楽のセッションが正直不要ではないかと思ってしまったぐらい簡単スギ!!

大味のスタイルとしては、いくつかの音を記憶して順番通りにボタンを押せば良いのですが、The Artful Escapeでは最多で4音ぐらいでしか区切ってきません。

なので、構えてボスとのセッションに挑むと拍子抜けすることが多々ありました。

最初のボタン配置を覚えてしまえばあってないような要素でした

 

一応キャラクリエーションはできるが…

物語の中盤あたりで靴からトップスや髪型まで自分好みにカスタマイズできます。

正直宇宙だからどんな格好したってOKだろ!って思ってほぼ素っ裸にしました。

裸でギターかき鳴らす変態みたくなってしまいましたが、序盤に着る服よりまだマシかと…

これは好き勝手にやっていいと思います。ここも主人公というキャラクターに感情移入するような仕掛けにもなっているんですよね。

 

SFチックのよくわからない会話

SFや中世の物語でありがちですが、全く聞いたことのない地名と人の名前を羅列のように喋られると本当にわけがわからなくなってしまう。

突然主人公が的はずれな回答を喋りまくるのが、え?って感じになったりもする。

文化の違いなんだろうけど、SFにアメリカンな会話が加わると

あれ、こんな話してたっけ?

状態に何度もなりました。雰囲気だけ掴められれば気にすることないのですが…

 

会話中の選択肢について

ストーリー上テレビ出演するシーンが描写されているところでは、会話の選択肢がたくさんでてきます。

そこで選ぶ選択肢によってストーリーが変わるかと思えば、なんの影響もなくただ適当に選択しているだけでストーリーが進行します。

 

トンチンカンな返答をしてもOK、まともにしても良いです。

でも、このテレビインタビューされるシーンではプレイヤー自身に選択を投げかけてきているのではないかと錯覚してしまいます。よくできたゲームです。

 

The Artful Escapeの総合評価と感想

序盤の宇宙に行ってからの話が訳わからなすぎて眠たくなってしまい一度寝落ちしてしまいました。SF自体好きなのですが会話さえよくわからない状態でなければ序盤を我慢すると結構楽しめる内容になりました。ゲーム・オブ・スローンズとかも最初は何がなんだか状態だったけど、我慢して数本見たらある程度は分かってきたと同じ感覚で本作もプレイさせていただきました。

主人公が自分というキャラクターを位置づけているのをどうにか変えたい!という気持ちが伝わってきて、道中の出会う宇宙人の方々に励まされて変わっていくストーリーは楽しかったです。むしろテキスト重視したゲームでもよかったんじゃないかと思いました。

残念な点が結構目立ってしまいましたが、世間では神ゲー?扱いされているので、楽しめるのではないでしょうか。

ジャンルにも記載されているアクション要素がまるで無いのが本当に残念で、どちらかというとカジュアルゲーマー向けにつくられたのではないでしょうか。

 

どんな人にオススメか

 

ストーリー重視して楽しみたい

アーティスティックな景色を楽しみたい

 

 

雰囲気ゲーが好きな人は結構楽しめると思います。