夜行フェイズが追加されて更に戦略性の幅が広がったドミニオン拡張『夜想曲』
祝福と呪詛で若干運要素もあるなか、一喜一憂するのも楽しい!
簡単に今回夜想曲の拡張で追加された要素を紹介します
ドミニオン拡張『夜想曲』の特徴
・夜行フェイズ
・家宝カード
・祝福・呪詛・状態カード
この3つが主に夜想曲で追加されたシステムとなっています。
帝国時代の拡張よりはまだ優しめかも…
ドミニオン史上追加ルールが多すぎるけど、一番この帝国の拡張は 超お得すぎんか? それにこのトークン類もめっちゃ入ってるし! ドミニオン帝国はよく上級者向けの拡張と呼ばれているけど、重ゲーをよくやるボードゲーマーにとってはそ[…]
夜行フェイズ
という具合で、夜行フェイズが追加されました。
これが夜想曲の最大の追加要素です!
夜行フェイズのカード使用に制限はない
今までのアクションフェイズでは+1アクションからカードの効果によってもう一枚アクションカードが出せたりしましたが、この夜行フェイズは
10枚でも20枚でも夜行カードの特性を持ったカードを出すことができます!
またカードの枠がオレンジ色の持続カードもありドミニオン海辺の拡張であった持続効果がある夜行カードもあります。
家宝カード
という文字があれば
初期のセットアップする銅貨を一枚この家宝カードと入れ替えしてゲームを始めます。
セットアップ例
通常は屋敷3枚+銅貨7枚かれプレイしますが
ランダマイザー等で王国カードがプーカや墓地のカードが選択されると呪いの鏡や呪われた金貨が銅貨と入れ替わります
祝福・呪詛・状態カード
若干の運要素があるものの、ちょっぴりいいことやわるい出来事が起こるカード達が追加されました。
これを入れるか入れないかでわくわく感が違うんだよね!
祝福カード
・1枚カードを引く
・手札のカード1枚廃棄
・+1金と購入
ちょっぴり幸せなことが起こるカードです。
自分の手札に入れることなく、その場で引いて処理して山札が空になったらまた作って…という具合なカード達です
呪詛カード
・銅貨を1枚獲得する
・アクションカードを捨てる
・デッキにある3か4金のアクションカードを廃棄する
プチいやがらせな呪詛カードですが、自分で自ら受けてリターンを得るアクションカードもあります。
小さいいやがらせが大好きな人におすすめな呪詛カードです
状態カード
呪詛カードによって引き起こされ、『〇〇の状態になる』といったことが書いてあれば使用します。
そのゲーム中に悪い状態から解放されることもあれば、勝利点の計算する際にー2点する状態カードもあったりします。
ドミニオン夜想曲のおもしろいところ
いままでのドミニオンの拡張ではフェイズそのものの追加はないもののトークン類やマットなどが色々な方面から使用されておりましたが、今回の夜行フェイズこそが一番の拡張の面白みでもあります。
特に面白いと思ったのが
・呪詛を押し付ける地味な嫌がらせ
・家宝カードで早い段階から高額のカードを買える早い展開
・夜行フェイズで複数カードを使ってコンボを決める
順に見てみましょう
アタックカードほどの極悪さがないライトな呪詛の押し付け合い
ドミニオン陰謀の拡張セットにある多くのアタックカードや他の拡張のアタックカードの嫌がらせ度合いと比べれば
こんな感じの重たい嫌がらせがこの呪詛を受けることに関しては大したことないのが良い
陰謀の拷問人のコンボをしたら一緒に遊んでくれる人が嫌になってそれっきりだったこともあった…
自ら呪詛を受け取るリスク管理で今後の展開を予想する
こちらの夜想曲に収録されているレプラコーンの様に
多少の犠牲を払って金貨を獲得できる効果のあるカードがあるように自ら呪詛を受取りリターンを求めるようなギャンブル要素もあるのが面白い
序盤から使用できるとリターンが大きいのもレプラコーンの良さでもある。
家宝カードの使い方によっては序盤からブーストをかけて一気に欲しいカードが買える展開
カードを廃棄して得られるメリットがあるカードを序盤から使用でき、序盤からテンポが上がったドミニオンになるのもこの家宝カードの面白さ
いくつかの家宝カードを有する王国カードがあるので、戦い方のバリエーションにはまた一味変わったゲーム展開になる。
今までにない『夜行フェイズ』で戦い方も他の拡張通りにいかないワクワク感
持続の属性をもつカードが夜行カードには多いので、次のターンに発動するものやら堀のような防御カードもしっかりあるのが良い。
・カード捨てて順番を入れ替える
・ターン開始時に1ドロー、1アクション
・吸血鬼がコウモリに変身する
・銅貨を廃棄しても良い
フェイズ自体の追加が今までドミニオンは無いので、夜想曲の拡張をいれることによってまたまたマンネリのあるドミニオンを打開できそうな全く新しいゲームになる。
この夜行フェイズが好きな人はとことん好きで、アメリカさんの方々は特に好きな人が多い印象だね
ドミニオン拡張夜想曲のいまいちなところ
なにより30分程度でサクッと終わって…というよりはドミニオンLOVEな愛好家用の拡張な気がする…
特に気になった点は
・呪詛や祝福の処理でテンポが悪くなる
・夜行フェイズで待ち時間が長くなることも
・わかりやすいコンボがそこまでない
ターン中に呪詛の効果によって相手の処理待ちということもあったりするからテンポがね…
呪詛・祝福の処理が時間がかかる
祝福を受けてカードを一枚ドローするとかならまだいいけど、呪詛のカードが結構めんどくさいのがちょろちょろあるイメージ
なによりテキストの量が多いと慣れないと毎度確認して解決したりするのが時間がかかってしまう。
呪詛も祝福も山札が無くなったら捨て札をシャッフルしなければならないのでそれもまたひと手間かかるのがネック
だけど、ちょっぴりいいこともあるからね!
夜行フェイズが面倒なときもある
通常のアクションフェイズ系のカードよりも6割ほど夜行カードが封入されている夜想曲の拡張はこれもまた慣れないうちはテンポが悪くなると思いがちだが慣れればそうでもない
あっさりとしたドミニオンが好きなら夜想曲無しでやるのがいいかもしれないが、いずれも1回や2回遊ぶのではなく10回ぐらい遊んで楽しいか、楽しくないかが分かれる拡張だと思う。
それぐらい夜行フェイズは好きか嫌いか分かれる要素でもあるね
持続カードを忘れてそのままクリーンアップに行くことも多々あった
わかりやすいところに持続カードを置いておかないと本当に
持続カードなのにクリーンアップフェイズで捨ててしまったりということも結構ありました(笑)
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コンボがそこまで続かない
アクションカードの+1アクションがついているカードも少なく感じ、代わりに夜行カードの方がいくらかついている。
夜想曲は夜想曲らしく夜行フェイズがカギを握るので、通常のアクションで慣れてしまっている戦法にいい刺激になる拡張でもある。
いままで遊んできた拡張の中で回数を重ねないと自分なりの戦術をあみ出すのも時間がかかる要因の一つかもしれない。
コンボの爽快感はあるようでないような感じのニュアンスだと思ってもらえれば良いと思います。
夜想曲を数回遊んだ感想
家宝カードと呪詛・祝福カード等の準備がひと手間あって時間がかかるイメージになってしまったこの夜想曲
ドミニオン帝国の拡張の分割カードシステムとランドマーク・イベントカードより呪詛・祝福の処理の方がたびたび起こるので結構面倒な印象でした。
やりこまないとカードの相互作用もうまくつかめないので、現段階では
とこの順にきて暗黒時代と同じぐらいプレイしないと多分つかめないと思いました。
どんな人におすすめするか
・ドミニオン第二世(冒険以降の拡張)の初めて遊ぶ拡張としては良い
・呪詛・祝福のランダム要素も絡みドミニオンをある程度慣れた中級者向け
ドミニオン上級者と初心者の差で、カードの特性を知っていると知らないとではプレイ感が全然違う拡張でもあります。
できれば遊ぶ時にメンツのみんなが初めての夜想曲をプレイするって状況がおすすめです!
みんなの感想
とりあえず夜想曲が安く売ってたら買っても間違いないのでぜひー!